教育、学び、そして学校 〜 注24'

公開: 2024年7月21日

更新: 2024年7月21日

注24'. 不定時法

江戸時代、日本社会では、時間を測るために、日の出を朝の6時とし、日の入りを夕方の6時とする、「不定時法」が使われていました。これは、古代に、中国のやり方を真似て導入された「時間」の測り方でした。このため、厳密に言うと、1分の長さは毎日、変わります。夏には長くなり、冬には短くなります。これは、ヨーロッパ諸国で使われていた時間と全く異なるものでした。ヨーロッパでは、定時法と呼ばれる、1分の長さがいつでも同じ、現代の我々とおなじ方法が使われていました。

不定時法の場合、機械式の時計を作ることが容易でないため、領主や寺で時間を計測して、その結果を鐘の音の数で知らせる方法がとられていました。江戸時代の後期になると、商人たちも時間を知る必要が出たため、特別な時計を購入するようになりました。さらに、幕末になると、西洋式の機械時計で、毎日、文字盤を替えるやり方の時計が使われるようになりました。

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